お茶事が好きな方へ

今回は、包丁人・倖三の女房・京子からのお誘いです。

 茶道を学ぶ方にとって、「茶事」は最も楽しい催しだと思います。  
でも、自分で催す・となるとちょっと二の足を踏んでしまい勝ち。だって、道具をそろえるのは大変だし、心を一つにして動いてくれる仲間がそう簡単には見つからない・・・ 中でも懐石料理がちゃんと作れるかしら・・
考えだすと、なかなか足が前へ出ませんね。 

「招んで頂くんなら嬉しいのだけれど」という声も聞きます。
しかし、茶事は「催すこと」の方がずっと面白いのですよ。確かに、必要な道具の数はかなりなものです。そろえるのも大変なら、しまっておいたのを出して使い、その後の片づけも労働ではあります。それでも、やりたくなってしまう魅力が「茶事」にはあるんですねぇ。

でも、方法はいろいろあると思うのです。足りない道具は持ち寄って、とか。

 私の場合は、実母が大変熱心にこれに取り組んでおりましたから、一通りの道具を持っていたことが一番大きな動機でした。
60
の声を聞こうとする頃になって母が他界し、さて、このお茶への執心の後をどうしよう、と。 

私自身、若い頃からお茶そのものは好きで、母の許で一通りの点前の稽古も致しておりました。又、やはり好きだったのでしょう、学生時代には母のお師匠様であられた表千家の重鎮・数江瓢鮎子先生の許へ連れて行ってもらったりも致しました。先生のお講義が大好きで、ほんの数回ですが、親しくお話を聞く折を得られたことは、今にして思うと何という幸せであったか、と思います。

母は、私たち子供が「数江教の信者よね」と笑っていたほど、熱心に先生のお茶事稽古に通っておりました。
一人だけの女の子であった私は、母がお稽古から帰るとは、興奮して語る「今日はこうだった」「先生がこう仰った」という“口頭復習”にいつも付き合わされたものでした。将に「門前の小僧」。

私の10代は、専門の音楽の勉強に唯々忙しく、寸分の暇もないと言いたいほどの日常でした。音楽の修業というのは、誠に時間を喰うものなのです。ピアノを毎日3〜4時間、大学受験となってからは、専門の作曲実技に要する時間と来たら・・という具合で。 又、大学生活も大変厳しいものでして、何とか落第しないで卒業するのに必死。さて社会人になり、結婚、子育てと目まぐるしい20代から30代前半にかけて。それでも夏の「表千家茶道大学」(新宿の柿伝で行われていたそれは、講師陣も素晴らしく、とても充実した内容でした。)に参加したのはとっても楽しい出来事でした。
 
 それから長い空白期間が有りまして。母の熱意をすぐそばてみていながら、庭の草取りを、申し訳程手伝ったくらいしか「茶事」には参加しない(出来ない!)不肖の娘・の見本だった私が。
母の没した事を機に、「60の手習い」もいいところ、お茶に執心し始めたのですから、人生は解らない。
 紆余曲折はあったものの、現在は大変素晴らしいお師匠様に恵まれて、楽しく、楽しくお茶の勉強をさせて頂いています。
私の先生は、毎年2回、茶事を催して下さいますし、誠に行き届いたご指導と、心温まるご薫陶に唯々感謝。先輩方も、こんな「遅出」の後輩に優しくして下さいますし。
 
 こうした有難い環境に恵まれるようになった私に、次なるきっかけが与えられたのです。現在、「結」において、年に数回の茶事を指導して下さっている、飯島宗章先生との出会いです。 先生は裏千家の方ですが、その茶事に対するご熱心とご修業の深さは素晴らしい。そして、わが家には懐石料理を作るのが大好きな料理人が控えておりました。
 
夫・倖三は本当に料理を作るのが好きなんだと思います。特に懐石は、材料の選択、調理、お茶の作法との兼ね合いなどなど、気働きの多い仕事だと思うのですが、まったく苦にする様子もなく働きます。
このことに支えられて、「飯島社中」とも言うべきお茶事好きのグループが出来ました。
 お流儀が違うというのは、こんなに細々と違うものか、と目を見張る事のみ多い日々が5年近くも流れまして。 やはり、自分の流儀でやってみたくなったのです。自分のお師匠様にも細かくご指導を頂きながら、ヨチヨチと歩き始めました。
 
 茶事の本義は、元よりお茶を美味しく頂くこと。しかし、懐石料理を頂く楽しみも、実は大きなウェイトを占めているのではないかしら。
その懐石が作られていくプロセスを、きっちり見せてくれる茶事の現場、と言うのは滅多にありません。 これが私には大変な幸いをもたらしてくれています。「お料理を作る所も見られるの?」という声です。
ある友人がつぶやきました。「ホント、茶事って、経験した回数でしか力が積み上がって行かないのよね。」と。まったくそう思います。
 
 倖三の懐石が生まれる現場に身を置き、かつ、茶事の準備の諸々をご一緒に修練しようとお思い下さる方、
どうぞご参加下さい。

 
 次回は 2015.9
月6
を予定しています。

 

これを書きましたのが2015.7.29.のこと。  その後も順調に表千家、裏千家、共に茶事の勉強会は続いており、次の会は

裏千家・・2017.4月1日と2日。   表千家・・4月23日です。 興味のおありの方、どうぞお問い合わせ下さい。
 
 
 



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