今、南坊録が面白い!

 女房が熱中しております「南坊録」のことを書きたい、と申します。読んでやって下さい。
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はい、ちょょっと紙面を拝借して。

皆様、「南坊録」という書物のことはご存じと思います。

私の母の師・数江瓢鮎子(ご本名・教一)先生が、この本の註解書を
校訂・出版なさっておりまして、母は長きに亘って先生の「南坊録講義」を学びに通っておりました。「あ、
予習しなくっちゃ。明日は南坊録だから!」と、華やいだ声でノートを広げていた母の姿を思い出します。私も一度だけ、学生の時に数江邸で行われた「南坊録講義」に連れていってもらった覚えがあります。(ご自宅で、というのは大変珍しいことだったようですが)

千利休の身近にいた南坊宗啓という人が、師の言行、そこから見える利休の思想、又、師と交流のあった人々とのやりとりや茶会の様子などなどを書き記したものです。
(学問的な説明は、私にはとても無理でして、どうぞ書物に当たって下さい。本当に南坊宗啓が全部書いたのか、とかいろいろ議論はあるようです)

 母が亡くなって、私の書棚に居場所を移した柴山不言著 数江教一校訂「喫茶南坊録註解」上・中・下3巻に着目したのは夫・倖三でした。「おまいさんは学問するのが仕事なんだから、せっせとお茶の稽古に通うん
なら、お袋さまの勉強好きも引き継いだらどんなもんだ。折角あんな立派な本があるんだから」と。

「いやぁだ、南坊録ってのは、何だかやたらと難しいものらしいのよ。私なんかには無理、ムリ!」と相手に
ならなかった。
そうしたら。コンゾ君たら、自分のお茶の先生に言いつけたらしいんです。「女房のヤツ、最初から諦めて勉強しようとしないのはけしからん」と。そうしたら、先生が「いい所があるんですよ、南坊録を講義なさっているクラスが」と教えて下さった。

ここへ夫婦で行って見ました。しかし、日時とかいろいろ都合がつかずに間もなく挫折。 しかし、世の中
「知りたいの〜!」と旗を揚げておくと「ねえねえ・・」と教えて下さる方があるものでして。
現在は、場所的にも時間的にも通えて、しかも講義の内容が素敵な先生に出会えました。通うこと3年。

そうこうするうちに、「私たちは時間の都合で通えない。(お勤めをしておられる仲間たち)京子さんの仲立ちでいいから、どんなお講義を聴いて来たかを教えてよ」ということになった。
つまり「受け売り」をせよ、という訳です。最初はご辞退しました。
だって、あつかましいでしょ?学識高い先生のおっしゃったことを、私が正確に理解し、受け取ったかどうか
自信がない。何年かして「あ、そういうことだったの」っていうことはとてもたくさんあるものですから。そうしたら、仲間は有難い。「教わったことをしゃべってみると、整理される、ってこともあるじゃない?私たちはそれをきっかけに本を読んだり、もっと調べたりするから大丈夫よ、やってみて」と言って下さる。

そして、わが“結”における「受け渡す会」も30回を越えました。
しゃべらせて頂く私も、聴いてくれる仲間も随分慣れた。
そして、ますます面白くなっています。

 最近(と言っても初版は2009年)素晴らしい本が出版されました。
私の大尊敬する熊倉功夫先生の「現代語訳・南方録」。
(この本の表記は南坊録、と南方録との説があるとか。)
この本は実に読みやすい。私のような素人の理解を助けてもらえること、夥しい。有難い本です。

 それで今では、私が仕入れてくる某先生からの講義録と(これもまた、実に興味深いことを沢山教えて下さるのです!)熊倉本を読むことと並行して勉強している。

 お茶の勉強の醍醐味をつくづく感じています。
そして、飽きずに一緒に勉強してくれる仲間の有難さ。それぞれにご自分の出会った本や、展覧会からの情報
などを交換し合って「へぇえ〜、そうなのぉ」と。
 
まだ幾人か、仲間をお迎え出来ますから、興味のある方はお問い合わせください。

  
 所:      文化伝承空間“結”  東京都練馬区
 次の開催日:  2015年 1月10日(土)17:30より
 参加費:    2500円 (倖三手製の軽い食事付)

 
               文責・  佐藤(土田)京子
 
 


 


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