少庵400年忌記念 特別展を見る

 (今回も女房殿が書かせてくれ、と・・)

有難いことに、私・京子の本職である音楽の仕事が京都にございまして、毎月一度京都へ足を踏み入れます。大抵はまるで"宅急便"にでもなった気分、新幹線で京都駅に着くと仕事場へ直行・直帰!  都の花も
紅葉も、ここ数年みていない、といった按配なのですが。

何はさて、古都の駅へ降り立ってはいるのだから、何とかこの400年忌の展覧は見て来たい、と思い立ちました。
私ども表千家の「同門」という雑誌に、熊倉功夫先生が「少庵」を連載しておられます。私の先生のお稽古場でもいろいろ話題になりました。今月・9月は裏千家の茶道資料館で、10月19日からは表千家北山会館でそれぞれ展示が行われます。而妙斎宗匠が「早いうちから蔵に入り、ゆかりの品々を選んだ」とお書きになっていました。
裏千家、表千家のお蔵に静かに時を過ごして来た名品が、400年忌
故にこもごも取り出されて私どもも拝見出来る。こんな有難い折は
そうそうありますまいから。

四条河原町で仕事を終え、12番の市バスの乗りますと1本で「堀川寺ノ内」というバス停まで連れて行ってくれます。
折から、すぐ近くの表千家家元では天然忌が修らせれていたようで、正装の方々が一人また一人と出ておいででした。(9/13だったのです) 出展の品々、一つ一つに風格があって面白かったのですが、
少庵が写したという「利休遺喝」には心奪われて立ち尽くしてしまいました。井ノ部康之 の小説を読んでいましたから、この軸の前を動けなくなってしまったのです。

それと、少庵には義理の甥に当たる、千家三代・宗旦が描いた軸。
細身の軸なのですが、まず上に 少庵 の二文字。その下に墨染の衣を纏い、杖を引いてうつむいた姿で現された少庵。 一面識もないご婦人に、いきなり「いいわねぇ、これ」と問いかけられたときは面喰らいましたが、表千家の天然忌に陪席してのお帰りだというその方の感激振りも、思い出になりました。

少庵の消息も随分いろいろ出ておりました。が、まぁ、読めない!
こういう展覧会は有難いことに下に読みが書いてございますから、意味、内容は判るのですが、照らし合わせて見ているのに、その文字がどこの座っているのかを見つけるのはなかなかに難しい。
しかし、じっと目を凝らしていると、何だか親しみを感じてくるのです。きっと、こういう勉強を主に専攻なさる方は、日がな一日眺めて暮らしていると、少しづつ仲良くなれるのかなぁ、なんて役にも立たないことを考えてゆっくりと、静かな館内を歩きました。

こういう時間もいいものです。
来々月、11月には表千家の展覧を拝見し来よう、と秋は楽しみがたくさんです。



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